【テクニカル分析】ボラティリティ(Volatility) ボラティリティ指標
1.ボラティリティとは
「ボラティリティ(Volatility)」は前回の「アベレージ・トゥルー・レンジ(Average True Range)」と同じく、トゥルー・レンジ(以下TR)を元にボラティリティを計測します。2つの指標の大きな違いは、後者がTRの単純移動平均のため、表示する値幅がその時の相場の動きによってまちまちなのに対し、前者はTRの数値を1度TPで割ることによってスムージングするため、ボラティリティの相対的な水準がより把握しやすい、ということです。 RANKING
2.ボラティリティの計算
では、どのように計算するのかを見ていきます。(一般的な意味での用語「ボラティリティ」との混同を避けるため、以下では指標名の「ボラティリティ」を使う時は単に「V」と表記します)Vの場合、1日のボラティリティを算出する時は、
当日のV=当日のTR/当日のTP×100
という計算を行います。TP(Typical Price)はCCIでも登場した「高値・安値・終値」の平均(基準値)のことです。これを1日ごとに求めた上で、n日間すべてのVを平均して求めたのが、n日間のVとなります。
3.VとATR、ヒストリカル・ボラティリティの比較
このようにして求められたVは、大まかなトレンドこそストリカル・ボラティリティ(以下HV)と同じですが、出てくる値は少し違います。一方、VとATRは、もともとの基準が同じなだけに、数値の動き方はよく似ていますが、とる値のスケールは違います。この違いは、HVが一度期間中の標準偏差(HVではこれをボラティリティとみなします)を年率換算するという過程と、計算上「日中の値動きを考慮するか否か」という点が大きく作用しています。特に後者については、HVがあくまでも「終値が平均からどれだけ離れているか」のみを計算するのに対し、VとATRではTRをその日の値動き全てが計算の対象になるため、たとえ期間中終値ベースではほとんど変動がなかったとしても、日中の値動きが大きい日があれば数字が大きくなる傾向があることは覚えておいた方がよいでしょう。ただ、Vは1度TP(高値、安値、終値の平均です)で割るという過程を経ますので、日中の値動きに対してはATRの方がより敏感に反応しやすいという特徴があります。 RANKING
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