【テクニカル分析】MFI(Money Flow Index) 出来高指標

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1.MFIとは

 MFIとは、Money Flow Indexの略称で、その名の通り、相場の中でおカネが買い・売りどちらに流れているのかを価格と出来高から見極めるために作られた指標です。その見方は、RSIと同じく、値が80以上なら買われすぎ、20以下なら売られすぎ、という基本の見方と、価格とMFIの値の逆行を売買シグナルとする、というものです。

【テクニカル分析】MFI(Money Flow Index) 出来高指標

2.MFIの計算方法

 MFIを求めるには、まず、1日ごとの「Typical Price(以下TP)」「Money Flow(以下MF)」を求めます。TPとは、CCIで使った「基準値」と呼んだ数値のことで、1日の高値、安値、終値の平均です。そして、このTPに当日の出来高をかけた数字がその日のMFとなります。さらに、設定期間中の1日ごとに求めたMFを、「ポジティブMF(Positive Money Flow、以下PMF)」「ネガティブMF(Negative Money Flow、以下NMF)」に分けます。基準は、当日のTPが、前日のTPより高いか安いかです。OBV、ボリューム・レシオ(Volume Ratio)は単純に終値が高いか安いかが基準でしたが、MFIはTPを基準にすることによって、日中の値動きをも計算に入れることになります。そして、設定期間のPMFとNMFの合計を使って、「Money Ratio(以下MR)」という数値を求めます。

 MR=PMF/NMF

 最後に、このMRを求めたところで、以下の式に代入してMFIの値が出ます。

 MFI=100-{100/(1+MR)}

 ちなみに、MFIの期間には14日間を設定することが多く、通常、MFIの動きは設定期間が短くなればなるほど値が振れやすくなり、長くなれば値の動きがゆっくりになります。

3.MFI

 OBV、ボリューム・レシオとMFIの違いを考えてみましょう。いずれも、1日の出来高を「買い勢力のおカネ」「売り勢力のおカネ」に分けているのは同じです(以前ご紹介した「集積」「離散」と言い換えてもいいですね)。しかし、OBV、ボリューム・レシオの計算方法だと、いくつか問題のありそうなケースがあります。おさらいとしてまとめると、以下の3点です。

 A.ストップ高(ストップ安)が出たとき、値幅制限がなければ成立していたはずの買い(売り)注文が成立せず、その日の買い(売り)勢力の趨勢が正確に反映されない。

 B.ある日の終値がたとえ1ティックでもプラスなら、全ての出来高をプラスしてしまう。

 C.前日が高値引けして、次の日に大きく窓を開けて安く始まった。その後、寄付きから反発したけれども前日の終値にはわずかに及ばず、前日比マイナスで引けた場合。つまり、朝方は前日より大きく下がったが、日中の動きにおいては終始買い勢力が強かったと考えられるケース。

 前述のように、MFIは日中の高値・安値も考慮に入れるので、B・Cのケースにおいても、ある程度実態を反映してくれるはずです。ただし、出来高指標はストップ高・安の時には「ストップがなければ成立していたはずの出来高」を計算できないので、MFIも期間中にストップ高・安があれば、その数値が過大・過小になるという問題はあります。ですから、期間中にストップ高・安に張り付き、という日があったら注意が必要です。それでも、日中の動きも考慮に入れ、なおかつ0-100までで表す(OBVはその範囲に収まらない値をとります)ことでオシレーターとしての使いやすさがある、という点を考えると、非常に合理的です。1日の出来高が極端に少ない銘柄などに適用しなければ、有効なオシレーターと言えるのではないでしょうか。

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