1938年、「The Elliott Wave Principle」という米国のラルフ・ネルソン・エリオットの論文が出版されました。これが、今では個々の株価や先物相場の値動きの判断として広く利用される“エリオット波動理論”にかかわる最初の出版物です。エリオットは、ダウ理論の影響を多分に受けており、波動理論は、「ダウ理論の必要な補足である。」とも述べています。
エリオット波動理論の背後にある原理は実際にはかなり単純なものです。波動理論の大部分がダウ理論や伝統的なチャート手法と大変適合しているからです。テクニカル分析は本来トレンドの後追いです。例えば、ダウ理論はトレンドが確立した後にしかはっきりとしたシグナルが出ない傾向にあります。しかし、エリオット波動理論は相場の天底を伝統的チャート手法より大分早い段階で予告してくれます。また、相場がサイクルの中でどの位置にいるのかを判断する手助けにもなるのです。
◎エリオット波動理論の基本原則
エリオット波動理論には、
2.比率
3.タイムサイクル(時間)
という3つの重要な要素があります。パターンとは波動の形状を指し、エリオット波動理論の最重要要素です。比率は波動の相関関係を計測することにより、反転の時期や目標価格を推測するのに有効です。時間はパターンや比率を確認することに使用されます。
エリオット波動の基本的な考え方は、5つの上昇波動と3つの下降波動というリズムで反復を繰り返すというものです。カウントの取り方は、『第1波:上昇 →第2波:下降 →第3波:上昇 →第4波:下降 →第5波:上昇 →a波:下降 →b波:戻し →c波:下降』の8つの波(5つが上昇、3つが下降)で一つのサイクルとするものです。波動論では、下降の3つの波は、先行する5つの上昇波の“修正”として考えています。
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